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↑過去の「続・あんた最高だ!」


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ごちそうさまが言いたくて
カテゴリ:桜井秀俊

 去年の9月に、おじちゃん(厨房の主)の体調不良で休業していた近所の中華料理屋。大好きな、心から大好きな中華料理屋。昨年915日投稿の「Help!」でもふれましたが、それ以来、ずーっとお休みしっぱなし。たまにお店の中に灯りがついていてなにかしら作業している風な雰囲気があったので、心から復活を願っていたのですが、とうとう悲しい現実を受け入れなければいけないときが来てしまいました。

 閉まったお店の子窓にちいさな張り紙が。

 おばちゃん(フロアの主)のものと思しき筆跡で、閉店をする旨が書かれていました。

「加齢には勝てず、満足のいく味を出すことができなくなりました。40年のご愛顧まことにありがとうございました」

 と。

 おじちゃんの体を案じていたので、最悪の事態ではなかったことに胸をなでおろしたものの、やはり残念無念に張り紙の前で身をよじる俺。

 にしても、40年!

 餃子1300円、ラーメン1杯450円の名もない街の小さな中華屋さんが、時代の荒波を乗り越えること40年!

 凄い。

 マスコミに紹介されて時流に乗った、なんて経験はおそらく皆無。ひたすら、街のひとびとに愛されてこそ存続しえた凄み。建物の老朽化も進み、決してきれいといえるお店ではありませんでしたが、不潔さを感じたことはありませんでした。ボロいのに、磨かれている。愛されてこその身だしなみ、そんなたたずまい。いつ行っても満席だったためしがない、というか大体空いていたのに、エニタイム気が死んでいない。静かでも、常に温度がある。

 真夏の昼下がり。子供を近所の市営プールに連れて行った帰りに寄って食べたラーメン。人生最高の8月のラーメンでした。

 宇宙一何度も食べたくなる中華丼は娘のヘビロテでした。

 かみさんが忙しくて夕飯を作る暇がないときは、無理を言って大量の餃子をテイクアウトさせてもらいました。それも、ちょくちょく。ホント、ご迷惑をおかけしました。

 俺一人で寄ったときは、シュウマイと焼きそばでラガー2本あっという間でした。帰り道、ほろ酔いで上るいつもの坂。見上げる月。大好きな寄り道でした。

 今でも全部味を覚えている。絶対忘れない。忘れられない真のジャパニーズストリート中華。満足いく味を出せなくなったことを店じまいの理由としたおじちゃん。あなたは凄い職人さん。今思えば、たまについていた明かりの下では、おじちゃんが復活に向けて鍋を振っていたのでしょうか。そんなおじちゃんを超のつくマイペースでいつも支えていたおばちゃん。あなたほど純白の三角巾が似合う女性を僕は他に知らない。お二人を心より尊敬し、今までいっぱいいただいた幸せの時間に感謝します。

 40年間、お疲れさまでした!

そして、大変ごちそうさまでした!

 

 しかし、僕の街がまた寂しくなります。

 僕らや、その下の世代が、40年愛され続けるほどの何かをしていかなくては。

 友よ、そんな気持ちでいろいろやろう。

2012-01-31 22:26:41|コメント(6)この記事のみ表示
スピード
カテゴリ:桜井秀俊

初めて耳にしたのは確か1994年。下北沢のGARAGEという小さなライブハウスでした。Yo-King弾き語りライブを見学に行った時、彼はアコースティックギターをぶら下げて、たったひとりでこの曲を演奏していました。左手はほぼずっとローコードのEmを押さえっぱなし。右手で限界ギリギリのテンポで16ビートを刻み、マイクにツバ飛ばして叫んでいたのです。後にアルバム「 King Of Rock」の1曲目に収録されることになるこの曲を。

スピード!もっともっと早い!スピード!

フロアに響く弾き語りを聴きながら、僕の耳にはレコードと同じバンドサウンドがすでに鳴っていました。初めて聴いたその瞬間、同時進行で。正確には、ワンコーラス聴き終わった時点でツーコーラス目も大方出来上がっていたから、初見よりも早いスピードで、この曲のあるべきサウンドの姿というものはもう僕の頭の中には存在していたのです。こんな現象は滅多に起こらないのですが、それだけこの曲が衝撃的だったということでしょう。ちなみにその少し前にYo-Kingさんとリクオくんのユニット「魂開放同盟」のライブで初めて聴いた“Stone”でも、僕は客席にいながら頭の中ではレコードに収録したギターリフをかき鳴らしていました。

この2曲を浴びて、当時制作に入りかけだった「King Of Rock」の主題は僕の中にはっきりと浮かび上がりました。あとはその主題にふさわしい曲をチョイスし、全ての曲を主題に沿って色付けしていくだけ。優秀なメンバーとスタッフと共に一期一会のロックンロールヴァイブを共有し、かくして当アルバムは世に送り出されるに至りました。

そのオープニングであり核であるスピード

初めて耳にしたGARAGEの夜、帰宅するなり、頭に鳴ったサウンドが流れ去ってしまう前に譜面に書き留めるべく戸締りもそこそこに夜通し部屋にこもった俺。なんとその日の深夜、泥棒に入られちまいました。被害はリビングに置きっぱなしにした財布の現金のみ。仕事部屋でずっと集中していて全く気づかなかったあたしですが、はちあわせて逆上されていたらと考えるとぞっとしました。事件みたいにショッキングな曲に出会った夜、本当に事件の被害者になった俺。ロックンロールの渦潮にのみ込まれてしまったのか。そんなことを、翌朝鑑識の方が家中を指紋取りの粉でぱふぱふしているさまを眺めながら、ぼんやり考えていたっけ。

1995年以降、何度この曲を演奏したかわかりませんが、何度ギターを弾いても一向に衝撃が薄れることがありません。毎度毎度、いっぱいいっぱい。頭の中心で火花が散って、体が勝手にアクセルをべた踏みする。ギター、ベース、ドラムだけで織り成すコースを矢のように駆け抜けてゆくボーカル。

2012年、まさか自分がそのコースを走るボーカルを受け持つ日が来ようとは。

ただでさえテンポが異常な速さなのに、加えてキーが高い。自慢ではないが、私の声のレンジは人並外れて、狭い。カラオケの曲の大半は、肉体的に歌唱不能。ミュージシャンとしての資質を疑問視されたら、それはもう、一言もございません。そんな俺が、人並外れてキーの高いYo-King曲を歌わなくてはいけない。しかもこの曲、キーを変えると全く感じが変わってしまう。ギターやベースのEの開放弦が豪快に響く感じが変わってしまうのは非常にまずい。非常にまずいので変えるわけにはいかない。ならばどうするか。俺の肉体をなんとかするより他はないわけで。

ところが第一声の「だりーかんじ!」で、体験したことのないピッチの音声があたしのお口から飛び出しました。飛び出しすぎて#している。「だりー」の「りー」がはっきりとG#の音になっている。こんなの出たこと、ない。

歌っていると、体が動く。正確には、動かされる。心が「しんどいから嫌だ!」と悲鳴をあげても体がいうことを聞かない。2番の「俺のスピードはぐんぐん早くなる!」の件では目がモニタースピーカーを求め、足がそれを踏み台にマイケル・ジョーダンのように高く飛び上がることを要求する。俺は体育の成績が悪かった。俺にそんな身体能力はない。加えてそんな俺は今年齢404だ。そう頭が正しい判断を下しても、体が堂々と無視する。そして体は要求する。この極上のコースを最速で走破することだけを。

これは、いけません。ある種の薬剤がそうであるように、法律で禁止したほうがいいのでは。スピードとはよく言ったものだ。そんな思いがよぎる程に、この曲、歌ってみると、ヤバかった。

ただ、カラオケで歌ってもこうはならないでしょう。ヴァイブ分かち合う人間のギターとベースとドラムが織り成すこのコース上でしか、このヤバさは味わえない。そう考えると、このアレンジ凄いわ。コース設計、完璧だわ。天才だわ、26歳の俺。と、自分賞賛に帰結してしまいましたがどうかご勘弁を。だって、泥棒に入られながら書いたアレンジなんだもの。こちとら、命がけよ。

全国のバンド演奏大好き人間のみなさま、一度この曲コピーしてみ。僕の言っていること、わかると思うよ。

クルよ。くれぐれも、事前のストレッチは入念に。

 

2012-01-16 23:31:08|コメント(20)この記事のみ表示
2012 謹賀新年
カテゴリ:桜井秀俊

皆さま、明けましておめでとうございます。

ギターの装飾がひと段落したので筆をとっております。

年が明けてからも各種録音作業にその準備、及び明日からのコンサートリハーサルにその準備とあわただしく過ごしており、ご挨拶がすっかり遅くなってしまいました。すんません!

旧年中は大変お世話になりました。今年も皆さんにいいこといっぱいありますように!!

そして、訪れるたくさんのいいことの一端をお届けできるよう、またまたいろいろ企ませていただきます。2012年、どうぞおつきあいくださいませ。

さて、まだまだ夜なべ作業が残っております。ギターの装飾が終わったら、装置の安全確認。それから、歌うのが命がけになりそうな曲の歌詞を頭に叩きこむ作業。たとえ脳が酸欠を起こして真っ白になったとしても口は歌い続けられるように

そういうわけで、再び業務へ戻ります。

とり急ぎ、ご挨拶まで。

本年もよろしくお願いいたします。


大阪と中野で待っているぜ!

2012-01-08 22:04:25|コメント(22)この記事のみ表示
番組宣伝
カテゴリ:桜井秀俊

今晩2355分からNHK教育テレビで、06552355の特番が放送されます。

番組内で年をまたいだ瞬間に真心ブラザーズが歌唱演奏を担当させていただいている「朝が来た!」が流れる予定になっております。つまり、2012年の教育テレビは真心の歌で始まると!こいつは春から縁起がいいぜ!

是非ご覧ください。僕も当然、見ます。紅白で白組を応援した後に。

ダウンタウンをご覧になる予定の皆さま。あれ、毎年ぬるっと知らぬ間に年越ししているのでご注意くださいね。どうか、年越し5分前にチャンネルをいったん教育テレビに!何卒、ご贔屓に!!

では皆さま、本年は大変お世話になりました。どうか良いお年をお迎えください。

2011-12-31 12:20:20|コメント(10)この記事のみ表示
マスク男
カテゴリ:桜井秀俊

寒いですな。

年々、冬から春にかけてのマスクへの依存度が増していきます。ウイルスや花粉からガードするという目的もさることながら、あたしの場合目的はもっぱら乾燥予防。あの、冬の、からっからに乾燥した空気が鼻の粘膜をかさっかさにしやがって、からっからのからっ風なんて吹いた日にはのどちんこまでしぼんだ風船みたいになっちまいます。そんな環境でどうして楽しく歌なんて歌えましょう。汗かいてつば飛ばして生きていたいじゃない。そのためには潤った気道を確保していたいじゃない。

コンビニや薬局ではこの季節になるとまあたくさんの種類の、主に使い捨てのマスクが、露天のお面よろしく店頭にずらりと並びます。いろいろ旅をしてしまいます。

耳にひっかけるひもがマスク部分と同じ素材の、マスク部分からひもというよりきしめん状の輪っかが左右に出ているデザインのやつ。あれ、苦手。きっときしめんによって密閉度が上がって、てな売りなのでしょうが、きしめんの接地面積の広さ及びその肌触りそのものが一言で言いますと、くすぐったい。いろいろ言いましたが、くすぐったいの、嫌。

以前真心女子マネージャーが買ってきてくれたやたら高そうな(使い捨てなのに)奴にも、文字通り閉口しました。マスク部分がなにやら特殊な紙っぽいぺこぺこの素材で、くちばしみたいにとんがったデザイン。口とマスクとの間に若干の空間が空き、そこが、むれる。喉は潤うが鼻の下が、むれる。鼻の下がむれている状態というのは、不快です。加えて高度の密閉性を実現させるためか、ひもが短い。長いものは結んだりしてジャストな長さを模索も出来ますが、短いものは引っ張らないと仕方がない。結果、ぺこぺこが常に顔に食い込んでいる状態に。それがまた、ムレに拍車をかける。女子マネージャーの手前頑張って着用していましたが、ありゃもう二度と手にすることは無いでしょう。せっかく高いの買ってくれたのにすまん、女子マネージャー。でも俺は学んだよ。高いということは満足への近道ではあるが、必ずしも満足を約束してくれる道ではないということを。うん、学んだ。人のお金で、だけど。

ツアー中空港の薬局で見つけた奴は凄かった。さすが空港。恐ろしい低湿度の機内のために、凄い奴を売っておりました。ふわっふわのガーゼの奴。つまり、アレルギーや花粉対策でなく、オンリー湿度対策。密閉性でなくしっとり確保に全力をかたむけた逸品。これぞ俺が求めていたものだと小躍りしました。自分の部屋で寝ているときなど、ウイルスを99.9%カットしてくれる性能は必要ないのです。快適な呼吸さえ提供してくれれば良いのです。その点こいつは分かっている。息苦しくない薄めのガーゼ素材。ご丁寧に、ウイルスや花粉には効きませんと袋に書いてある。そうそう、今はそういうの、いいの。潤って眠れれば、いいのいいの。しかもひもが、ほとんど糸。ゴムといいますか、細ーいシリコンて感じの。マスク部分からひもに至るまで徹底したソフトタッチを貫いておる。結果、眠っている間もほとんどマスクを意識することがないと、そう書いてある。これはもう、俺を思って開発してくれたのではないかと勘ぐってしまうほどのド真ん中ストライク。小躍りしながら飛行機へ。

着席と同時に着用。おう、書いてある通りソフトソフト。いやいやちょっと待て。

ソフトはいい。しかしこれ、いささかソフトが過ぎました。あの、触るのか触らないのかギリギリまで手とかを近づけられた時の「ぃやめてー!」って感じ。息を吸った拍子に鼻の下にガーゼがくすっと触れた瞬間、寝ながら思わず払いのけてしまうのです。同時にシリコン糸がにゅーとのびる。のびきってしまって、手を放すとマスクはだらりと顎の下。こいつももう二度と、会うことはないでしょう。青い鳥は君ではなかった…。

ソフトタッチといえば、進化するグンゼ製品もそちらへ向かう傾向が。薄いのに暖かく、柔らかい肌触り。

しかしながらパンツがあまりに薄くてソフトタッチだと、履いているのか履いていないのかよくわからなくなってなんだか不安になります、のは僕だけでしょうか。ある程度ばしっと履いている感じが欲しい、の

はあたしだけ?結局、旧型のYG (Young Gunzeの略)を使い続けているあたくしです。

同じく進化を続けるシャワートイレにも同じことが。シャワートイレ、要するにウォッシュレットね。TOTO さんいうところのね。

省エネを意識してか、どんどん「いかに少しの水でいかに効率よく洗うか」に向かっておるシャワートイレ業界。ソフトタッチの粒上の温水が上手におしりを清潔にしてくれる。なるほど省エネ節水大いに結構。ただ個人的には、昔みたいにだばだばだばだば豪快に洗ってくれるマシンが好きなの。そういう理由で’97年に購入したモデルをいまだに自宅で日々稼働させているあたしです。ああ、エコに逆行する俺。でも、おしりぐらい、好きに洗わせてはくれまいか。

話がそれました。マスクです。

あれですってね。イギリス人なんかはマスクして往来を闊歩するなんて信じられないらしいですね。顔隠して何それ恥ずかしいわってとこでしょうか。なるほど。言われてみればわからんでもない。若い女子がせっかくキメたメイクの上に大きなマスクをすっぽり被るなんて、メイクなんなのよという話。理解できます。しかしながら日本にはこういう言葉があるのです。すなわち、背に腹は代えられない。乾燥ウイルス花粉に粉塵、目に見えない敵が街にはいっぱいなのです。美に健康は代えられない。そんなことをいやしくも何かを作って人前で表現する人間がのたまってよいものかと、そんなお叱りが聞こえてきそうです。おしゃれは寒さを伴い、美には痛みがつきもの。でもさお客さん、体を壊しちゃもともこもありやせん。健全な美しさは健全な肉体に宿る!と、言っておきましょう。どうか、言わせてください。

美とマスクといえば、昭和の不良ってマスクしていましたよね。くちばし状の、黒いの。どおくまんの漫画とか、スケバンとか、必ず着けているキャラクターがいたと記憶します。

マスクには、悪のエッセンスがあるということでしょうか。顔を隠して世を渡る謎多きデスペラード、そんな悪の美学とでもいうべきエッセンスが。ヤン車のナンバーが隠されているのとか、マスクイズムの一形態と考えてよい気がいたします。

で、俺はどのマスクに行き着いたのかと。

箱売しているやっすぅい奴が一番落ち着きますです。花粉ウイルス99.9パーカットはとても無理そうな奴。適度にテキトーな素材が顔とマスクの間に程よい空間をこしらえてくれて、息もラクラク。くすぐり効果皆無。ゴムがいい感じでダルダルなお陰で耳への負担も少ない。なにより、安物なので交換に躊躇がない。表一日裏一日、2日で1枚ペースで使用したとして一箱50枚入りが100日すなわち3ヶ月強、つまり一冬をこの一箱で使いきれるという計算。ウイルスや花粉に対応したい日はその都度それ用のマスクを買えば良いわけで、そうすると大概春先にうまいこと箱が空っぽになり、ひとり春から人知れず充実感にふるえることができます。

ああ、語りました。マスクについて一通り。ひとりでさっぱりして、この場を失礼いたしまーす。

皆さんも乾燥に注意して、良い冬を!!

2011-12-29 20:39:14|コメント(8)この記事のみ表示
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